健保からのお知らせ

2022/07/15

【すこやか健保☆定期便のご案内】身近な薬の専門家かかりつけ薬剤師を持とう ! (7月号)

健康保険組合連合会の刊行誌「すこやか健保」より、みなさまに有用な情報を「すこやか健保☆定期便」として定期配信いたします。(毎月15日頃配信予定)

今回は、「身近な薬の専門家かかりつけ薬剤師を持とう! 」です。

みなさまの健康リテラシーの向上にぜひお役立てください。

「身近な薬の専門家かかりつけ薬剤師を持とう!」

皆さんは、医療機関にかかった後、処方薬をどこで受け取りますか?

市販薬はどこで購入しますか?

いつでも気軽に相談できる「かかりつけ薬剤師・薬局」とそれを選ぶことのメリットなどについて日本薬剤師会常務理事で、ご自身も地域密着型の薬局を運営する長津雅則先生にお話を伺いました。

かかりつけ薬剤師ってなに?

2015(平成27)年10月に厚生労働省が発表した『患者のための薬局ビジョン』

のサブタイトル−「門前」から「かかりつけ」、

そして「地域」へ−のとおり、いま、薬局薬剤師は、病院の前から地域住民の隣へと、大きく姿を変えています。

 16(平成28)年4月には、かかりつけ薬剤師制度がスタートし、利用者が、国が定める一定の要件をクリアした薬剤師の中から1名指名することで、「かかりつけ薬剤師」を持つことができるようになりました。

 しかし、これは医療保険の制度上のこと。機能としての「かかりつけ薬剤師」は、必ずしも制度に縛られたものでなくてもよいでしょう。自宅周辺や、あるいは職場や学校の近くに信頼のおける薬剤師がいて、継続した関係を築くことができていれば、それは立派な〝あなたの〟かかりつけ薬剤師なのです。

さまざまな機能を持つ薬局

 かかりつけ薬剤師を持つメリットは、「皆まで言わずとも、自分のことを分かってくれている薬剤師がいる」ということです。特に居住地近くの薬局であれば、長年の付き合いを通じて、体質や病歴、家族構成、生活習慣まで含めたアドバイスが可能です。薬剤師は、利用者にとって、安心して相談できる身近な医療人だといえます。

 実は、薬局には、さまざまな機能があります。例えば、かかりつけ薬剤師・薬局の機能に加えて、市販薬や健康食品、介護や食事・栄養摂取に関することまで気軽に相談できる「健康サポート薬局」。また、「認定薬局」として、地域の医療機関や他の薬局と連携し診療と介護の間をつなぐ「地域連携薬局」、専門的な薬学管理が必要な利用者に対して高度な薬学的知見に基づく指導や調剤に対応する「専門医療機関連携薬局」もあります。

 「医療機能情報提供制度(医療情報ネット)」では、全国の医療機関の診療科目や対応可能な治療等のほか、薬局の営業情報や機能情報等が公開されています。自宅や職場近くの薬局がどのような機能を備えているか、調べてみるとよいでしょう。

 薬剤師は、薬の専門家としてプライマリ・ケア(身近で、何でも相談に乗ってくれる総合的な医療)の一翼を担っています。薬局は、処方薬、市販薬のほか、医療・衛生関連の消費財をそろえ、現在なら新型コロナ抗原定性検査キットの販売などといった機能も備えて、利用者の生活や健康をサポートする役割があります。ぜひ一番身近な医療人として、皆さんの生活に役立ててください。

自分に合う薬剤師をみつけよう

 かかりつけ薬剤師・薬局の基本的機能は、①ひとりの薬剤師がひとりの患者さんの服薬状況を一つの薬局でまとめて管理し、継続して指導する機能、②24時間、薬の相談ができ、在宅医療もサポートする機能、③かかりつけ医を始めとした医療機関等との連携強化機能――の3つです。

 制度上の「かかりつけ薬剤師」を利用する場合は、「かかりつけ薬剤師同意書」へのサインが必要となります。このかかりつけ薬剤師になるためには、①薬剤師として薬局での勤務経験が3年以上ある、②その薬局に週32時間以上勤め、かつ1年以上在籍している、③医療に関する地域活動に参画している、④薬剤師研修認定等を取得している――という条件が課されています。

 かかりつけ薬剤師は、薬や健康、QOL(生活の質)に関することなど何でも相談でき、必要な時は専門の医療機関を紹介してくれる身近な医療人です。制度利用の有無にかかわらず、自身の味方として、かかりつけ薬剤師を利用してみてはいかがでしょうか。

監修:長津雅則先生

薬剤師

日本薬剤師会常務理事

Column

新型コロナウイルス感染症流行下で薬剤師が担ったこと

 新型コロナウイルス感染症への対応は、感染者を乗せたクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号が2020年2月3日に横浜港へ入港した時から始まっています。神奈川県薬剤師会は、その日から、3700名余の乗客・乗員の常用薬などの調達に奔走しました。

 感染対策に関する情報を積極的に提供したのも薬剤師です。消毒液やマスクが不足する中で、地域の薬局薬剤師も対応に追われました。

 新型コロナワクチンは、温度管理や希釈といった繊細な作業が必要で、これも薬剤師が行っています。当初は接種に不安をもたれる方も多く、日本薬剤師会がワクチンに関するFAQを早々に開示して、全国の薬剤師が住民の皆さんに分かりやすく説明しました。現在は、経口治療薬の取り扱いという重要な役割も担っています。

健康マメ知識

薬局で活用できるマイナンバーカード

 2021(令和3)年10月から、医療機関や薬局でマイナンバーカードを健康保険証として順次利用できるようになりました。

 特定健診の情報や、過去に薬局で調剤された医薬品の情報などを自身で確認できるようになるだけでなく、本人の同意があれば、薬剤師との共有も可能です。

 正確な情報を共有することができるので、「かかりつけ薬剤師」とのやりとりもスムーズになり、服薬管理に関するサポートやアドバイスも受けやすくなります。

 また、マイナンバーカードを健康保険証として利用することで、高額療養費の申請や医療費控除の申請などの手続きも簡易に。対応している医療機関や薬局には、「マイナ受付」のポスターやステッカーが掲示されています。

提供元:健康保険組合連合会(すこやか健保2022年7月号) **禁無断転載**

すこやか健保は健康保険組合連合会ホームページより一部ご覧いただけます。関連リンクよりご覧ください。

問い合わせ先

 保健事業チーム TEL:052-880-6201 E-mail:jigyou@chudenkenpo.or.jp