健保からのお知らせ
2021/08/16
【すこやか健保☆定期便のご案内】ワクチン接種に伴い流言拡大 リテラシーを高め正しい判断を!(8月号)
健康保険組合連合会の刊行誌「すこやか健保」より、みなさまに有用な情報を「すこやか健保☆定期便」として定期配信いたします。(毎月15日頃配信予定)
今回は、「ワクチン接種に伴い流言拡大 リテラシーを高め正しい判断を!」です。
みなさまの健康リテラシーの向上にぜひお役立てください。
ワクチン接種に伴い流言拡大 リテラシーを高め正しい判断を
政府が推し進める新型コロナのワクチン接種。6月末時点で累計接種回数は4491万回(うち2回接種者は1526万人)に達しました。わが国の総人口の約4分の1に当たる23.3%が1回接種を受けたことになり、65歳以上では6割強(2回接種は3割弱)と接種者が加速的に増加しています。
気になるのは接種者が増えるのと並行してSNSなどで事実でないことが拡散されていることです。「ワクチンにはマイクロチップが含まれているから監視される」「ワクチンを打つと不妊になる」――など。
また6月23日、接種後に死亡された人の数が277件と国の審議会で公表されると、若い世代を中心に副反応が怖いのでワクチン接種を受けたくないなどの声が巷(ちまた)にあふれ、マスコミもこの現象を多く取り上げました。実際には亡くなった人とワクチンの因果関係が認められない、判断できない事例がほとんどであるにも関わらず、数字だけが一人歩きした格好です。
河野太郎ワクチン担当大臣もデマであり事実と違うことを拡散しないようにと注意喚起を促しました。今、デマに惑わされず、正しく現実を判断するためには「ヘルスリテラシー」が必要です。リテラシーとは、膨大な情報の中から必要な(信頼できる)情報を抜き出し、活用する能力のことをいいます。「ヘルスリテラシー」は、健康や医療に関する多くの情報から、信頼できる確かな情報を扱うことができる能力です。
現在、インターネットなどでは膨大な情報があふれています。自分が知りたいかつ信頼できる情報を得るためには、①情報の発信源はどこか(公的な機関か、個人か)②いつ発信(公表)された情報か③情報に隔たりがないか(情報の一部だけを切り抜いて誇張していないか)④商業目的ではないか――などに注意して、ネットで検索するときは、複数のキーワードで行うなど、冷静にリテラシーを高めていくことが求められます。
知っておきたい! 健保のコト
オンライン資格確認の準備は順調?
マイナンバーカードを健康保険証として利用するオンライン資格確認システムは、当初3月に本格稼働の予定でしたが、プレ運用を継続する形で本年10月に半年延期されました。
マイナンバーカードを保険証として利用するためには、まずマイナポータルに利用申し込みをする必要があります。マイナポータルとは、政府が運営するオンラインサービス。社会保障の各行政手続の検索やオンライン申請などがワンストップでできる自分専用のウェブサイトのことです。
それにより医療機関の受診時に、患者自らがマイナンバーカードを窓口のカードリーダーに置くことで、保険資格確認ができることになります。これに対応できる医療機関はまだ限られていますが、国は2023年3月末にはおおむね全ての医療機関で導入を目指す方針です。
10月の本格稼働が迫っていますが、医療機関の参加状況は6月時点で732施設にとどまっていることもあり、健保組合など関係者から本当に大丈夫なのかとの不安の声が出ています。健保連は7月1日、参加医療機関の大幅増加に向けて、確実なスケジュール管理を行うよう、国に申し入れを行いました。また今後のICTシステムの構築に当たって、保険者、医療機関等関係者の準備期間が十分に確保できるような進捗管理を実施すること、運営費の負担に関して、システム立ち上げ時期における国の負担も含めた費用分担の在り方について十分に検討していくこと――も併せて求めました。
提供元:健康保険組合連合会(すこやか健保2021年8月号) **禁無断転載**
すこやか健保は健康保険組合連合会ホームページより一部ご覧いただけます。関連リンクよりご覧ください。
問い合わせ先
保健事業チーム TEL:052-880-6201 E-mail:jigyou@chudenkenpo.or.jp