健保からのお知らせ

2021/12/21

【すこやか健保☆定期便のご案内】ウィズコロナ時代”の手洗い・消毒による手荒れを防ぐスキンケア!(12月号)

健康保険組合連合会の刊行誌「すこやか健保」より、みなさまに有用な情報を「すこやか健保☆定期便」として定期配信いたします。(毎月15日頃配信予定)

今回は、「“ウィズコロナ時代”の手洗い・消毒による手荒れを防ぐスキンケア」です。

みなさまの健康リテラシーの向上にぜひお役立てください。

“ウィズコロナ時代”の手洗い・消毒による手荒れを防ぐスキンケア

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、頻繁(ひんぱん)な手洗いや手指の消毒が常識になった今、手荒れが気になるという方も多いのではないでしょうか。

実はこの手荒れを放っておくと、細菌やウイルスが付着しやすくなります。

傷がある場合は、手荒れの傷口から細菌やウイルスが入り込むこともあります。 

手洗いや消毒が日常化している今こそ、ハンドケアも日常の感染対策として取り入れることが必要です。

感染症対策の上でも大切なハンドケアについて、皮膚科専門医の野村有子先生に伺いました。

手洗いや消毒の後には保湿ケアも忘れずに

 もともと医療従事者にとって、手洗いや手指の消毒は日常でした。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、仕事以外の場面でも手洗い、消毒を行うことになり、その頻度は爆発的に増えました。皆さんも同じだと思います。

 基本的には、石けんを使って手洗いをすることで、細菌やウイルスは洗い流すことができます。

 正しい手の洗い方は、①流水で手を濡らした後、石けんをつけて手のひら、手の甲、指先、爪の間を丁寧に洗う②指の間を洗う③親指と手のひらをねじり洗いする④手首を洗う⑤十分に水で洗い流し、よく拭き取って乾かす――です。

 手洗いができない場所では、アルコール消毒をするようにしましょう。手を洗ったうえに、アルコール消毒をする必要はありません。そして大切なのは、手洗い、消毒のたびに、ハンドクリームなどで保湿ケアをすることです。

手荒れ予防の基本は保湿ケア

 頻繁な手洗いや消毒により、保湿成分や常在菌が奪われてしまうことで、皮膚の乾燥が進み、手荒れが起こります。手荒れの症状としては、ひび、ささくれ、皮むけ、赤みなどがありますが、ひどくなると、あかぎれや傷口ができ、そこから細菌やウイルス感染のリスクも高まります。手荒れ予防の基本は保湿です。ハンドケアも感染症対策の大切な要素と捉えて、手洗い・消毒、ハンドケアを一体として習慣化することが必要です。

 ハンドケアでは、ハンドクリームをたっぷり塗りましょう。1回に使うクリームの量は、人差し指の指先から第1関節くらいまでを目安に。手荒れがひどい場合は、第2関節までを目安にしてください。マッサージをしながら丁寧になじませることが大切です。

 できるだけ、手洗い後に毎回塗ること。特に就寝前は、クリームを塗った後、綿の手袋をして休むなど、しっかりとケアをしましょう。

ひどい手荒れは皮膚科受診を

 手荒れがひどい場合は、症状ごとにハンドクリームを変えてもいいでしょう。手の乾燥がひどいときは、保湿成分の「ヒアルロン酸」や「グリセリン」「セラミド」などが入ったものを、ひびやあかぎれなどの症状がある場合は、「グリチルリチン酸ジカリウム」、「dl-カンフル」、「グリチルレチン酸」などの抗炎症成分が配合されたものを選ぶとよいでしょう。「ビタミンE」や「ヘパリン類似物質」などの成分が入ったものは、血行促進に効果的です。

 ただし、強いかゆみや水ぶくれ、出血などの症状があり、改善しない場合は、早めに皮膚科の受診をおすすめします。放置しておくと、悪化する可能性があります。

 手荒れの原因が、頻繁な手洗いや消毒ではなく、アレルギー性皮膚炎であることも考えられます。その場合は、原因物質の特定を行い、日々の対策を講じることが大切になります。医師の診断と治療により、症状の改善と、再発防止に努めましょう。

監修:野村有子

野村皮膚科医院 院長

医学博士 皮膚科専門医

手荒れが感染症につながる?!

 ユースキン製薬株式会社が行った、コロナ禍における春夏の肌トラブルに関する実態調査(2020年)によれば、肌トラブルは例年より増加、特に「手荒れ」は、2019年比1.5倍となりました。コロナ禍において、手洗い・手指消毒が日常習慣となったことで、手荒れを感じる人が増加していることが分かります。

 また、野村有子先生監修のもと、手荒れの傷が手指衛生に及ぼす影響についてモニター試験を実施したところ、手荒れの傷の部分には汚れの洗い残しが存在し、手荒れが改善すると、汚れの洗い残しが減少することが分かりました。細菌やウイルスは手荒れの傷に比べてはるかに小さな存在です。傷についた汚れは、感染のリスクにもなり得ます。

 手洗いや消毒だけでなく、効果的なハンドケアを行うことが、感染症対策にも有効です。

(参考:肌育研究所)

マスク着用による唇荒れのケア

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マスクの着用が日常になっています。マスクの中は蒸れやすく、蒸れることで、皮膚のバリア機能は低下します。一方で、マスクを外した瞬間に水分は急激に蒸散し、乾燥しやすくなります。

 また、マスクの頻繁な着脱や摩擦を原因とする「マスク肌荒れ」に悩まされている人も多くいるようです。特に唇は、マスク着用時のこすれや、マスクを外した後の乾燥にさらされやすく、ケア不足から「マスク唇荒れ」といった肌トラブルに悩む人も多いのではないでしょうか。

 ただ、唇のターンオーバーは唇以外の皮膚と比較すると早いため、正しくケアをすれば、効果も得られやすい部位です。荒れた唇をなめたり、噛んだりはせず、リップクリームを「たっぷり」「やさしく」「そっと」塗ってケアしましょう。

提供元:健康保険組合連合会(すこやか健保2021年12月号) **禁無断転載**

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